“かかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
70.7%
18.5%
9.1%
関係0.9%
0.6%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろいろ不都合なことがあるにもかかわらず、小栗桂三郎は自殺して果てたと、警察も世間も信じ切ってしまうのも無理のないことでした。
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
自ら信ずるにもかかわらず、幽寂ゆうじゃくきょうに於て突然婦人に会えば、一種うべからざる陰惨の鬼気を感じて、えざるものあるは何ぞや。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中にも彼が仕途は水野美濃守の因夤いんいんによりしにかかわらず、彼は大義しんを滅すの理にり、彼をすらしりぞけたりき。寵臣去りて群小の肝胆寒し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
朝茶を飲みながら昨夜の恋の紛紜ふんうんを考え出し熱く邪気ない恋をしてくれた小娘をああした邪慳じゃけんな捨て方で捨ててしまったのがどうやら残り惜しくも思われれば、またあのような下流な女に関係かかわって
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ぼくはもう三十七歳になって、彼等の世界と相かかわることがないので、どうでもいいようなもんですが、やはりけじめのつかないということは、良いことじゃありません。
凡人凡語 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
私の集られママて居る多くの女達に私はかかわって居ずと好いのである。確な自分を作るために何事をも辞すまい。切実な自己反省のたらなかった事をはじる。私は今日非常に平和である。心に余裕がある。