関係かかわ)” の例文
旧字:關係
そういう他人の事件に関係かかわり大事な時間を費やすより、自分自身快楽にふけり、いわゆる年中での遊び月を充分に遊んで暮らした方が幸福であると思ったからであろう。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朝茶を飲みながら昨夜の恋の紛紜ふんうんを考え出し熱く邪気ない恋をしてくれた小娘をああした邪慳じゃけんな捨て方で捨ててしまったのがどうやら残り惜しくも思われれば、またあのような下流な女に関係かかわって
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「二人ながら紙帳を出るな! ……紙帳こそは拙者の家、わが城砦とりで、この中にそちたちいる限りは、拙者身をもって護ってとらせる! 出たが最後、拙者関係かかわらぬぞ!」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)