“かゝは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.2%
19.3%
12.5%
5.7%
1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女王樣ぢよわうさまこと大小だいせうかゝはらず、すべての困難こんなん解决かいけつする唯一ゆゐいつ方法はうはふ御存ごぞんじでした。『れのあたまねよ!』と四邊あたりずにまをされました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
此邊このへんまではるのだ。迂路うろつきまわるのですでに三以上いじやうあるいたにかゝはらず、一かう疲勞ひらうせぬ。此時このときすで打石斧だせきふ十四五ほん二人ふたりひろつてた。
しかし其れにもかゝはらず東京市中の散歩に於て、今日こんにちなほ比較的興味あるものは矢張やはり水流れ船動き橋かゝる処の景色である。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
今はその季節で無いにかゝはらず、いろんな絵の展覧会が各所に催されるのはうれしい。新しいそれ等の会を毎日一箇所づつ観て廻つても不足しない様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
今のお歌のもとごとを申しあげませう。此はお聞き知りにならぬ昔語りで御座る。だが、姫様にも深いかゝはりのあることえ。心を静めてお聴きにならねばなりませぬ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
父や瑠璃子の苦しみなどとは、没交渉に、否凡ての人間の喜怒哀愁とは、何のかゝはりもなく、六月は暮れて行つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)