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かゝは
ふりがな文庫
“
係
(
かゝは
)” の例文
自分たちとはなんの
係
(
かゝは
)
りもないよそのおぢさんのやうでもある——そんな見慣れぬ親しみのない客からは、なるだけ遠ざかつてゐたい。
父の帰宅
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
しかし其れにも
係
(
かゝは
)
らず東京市中の散歩に於て、
今日
(
こんにち
)
猶
(
なほ
)
比較的興味あるものは
矢張
(
やはり
)
水流れ船動き橋かゝる処の景色である。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
余は我身一つの進退につきても又た我身に
係
(
かゝは
)
らぬ他人の事につきても果断ありと自ら心に誇りしが云々(一四頁上段)
舞姫
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
上て來て見せなば此のまゝ
許
(
ゆる
)
しもせん
設
(
も
)
し然もなくは醫師の云ひし言葉は
嘘
(
うそ
)
と思ふゆゑ父母に
迫
(
せま
)
りて病に
係
(
かゝは
)
らずお光を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
直
(
す
)
ぐ行つて下すつたので、船が一日早かつたにも
係
(
かゝは
)
らず間に合つて結構でした。あなたもお疲れでせう。』
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
人間
(
にんげん
)
は
勝手
(
かつて
)
なもので、
私
(
わたくし
)
は
前夜
(
ぜんや
)
は
夜半
(
やはん
)
まで
眠
(
ねむ
)
られなかつたに
係
(
かゝは
)
らず、
翌朝
(
よくあさ
)
は
暗
(
くら
)
い
内
(
うち
)
から
目
(
め
)
が
醒
(
さ
)
めた。五
時
(
じ
)
三十
分
(
ぷん
)
頃
(
ごろ
)
、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
は
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
を
伴
(
ともな
)
つて、
私
(
わたくし
)
の
部室
(
へや
)
の
戸
(
と
)
を
叩
(
たゝ
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さう粘りつよく、血縁に
係
(
かゝは
)
つてゐてはいけません。あなたの
不撓
(
ふぎやう
)
の心と熱情を、適當な理由の爲めにとつて置くことにして、ありふれた果敢ないことに無駄遣ひするのをお止めなさい。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
凡そ自分とは
係
(
かゝは
)
りのない範囲で、勝手な想像をめぐらしてみることもあつた。
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
それは
頭
(
かしら
)
御自身が御出馬になることなら、拙者もどちらへでも出張しませう。我々ばかりがこんな所へ参つて働いては、町奉行の
下知
(
げぢ
)
を
受
(
うけ
)
るやうなわけで、体面にも
係
(
かゝは
)
るではありませんか。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
放
(
はな
)
して
退
(
すさ
)
ると、
別
(
べつ
)
に
塀際
(
へいぎは
)
に、
犇々
(
ひし/\
)
と
材木
(
ざいもく
)
の
筋
(
すぢ
)
が
立
(
た
)
つて
並
(
なら
)
ぶ
中
(
なか
)
に、
朧々
(
おぼろ/\
)
とものこそあれ、
學士
(
がくし
)
は
自分
(
じぶん
)
の
影
(
かげ
)
だらうと
思
(
おも
)
つたが、
月
(
つき
)
は
無
(
な
)
し、
且
(
か
)
つ
我
(
わ
)
が
足
(
あし
)
は
地
(
つち
)
に
釘
(
くぎ
)
づけになつてるのにも
係
(
かゝは
)
らず、
影法師
(
かげぼふし
)
は
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私は
唯
(
ただ
)
両国橋の
有無
(
いうむ
)
に
係
(
かゝは
)
らず其の
上下
(
かみしも
)
に
今猶
(
いまなほ
)
渡場
(
わたしば
)
が残されてある如く隅田川其の他の川筋にいつまでも昔のまゝの
渡船
(
わたしぶね
)
のあらん事を
希
(
こひねが
)
ふのである。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
先刻よりお菊は無念
堪
(
こら
)
へしが思はずワツと泣出しお前はな/\
強欲
(
がうよく
)
非道
(
ひだう
)
の大惡人今
眼前
(
がんぜん
)
母樣の御命に迄
係
(
かゝは
)
る
難儀
(
なんぎ
)
其
(
それ
)
を見返らぬのみならず
罪科
(
つみとが
)
もなき母樣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
そ
)
れにも
係
(
かゝは
)
らず、自分の母親のお
豊
(
とよ
)
はあまり
好
(
よ
)
くは思つてゐない
様子
(
やうす
)
で、
盆暮
(
ぼんくれ
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
もほんの義理一
遍
(
ぺん
)
らしい事を
構
(
かま
)
はず
素振
(
そぶり
)
に
現
(
あらは
)
してゐた事さへあつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
殺せしなどと申せども
然
(
さ
)
樣の儀が證據に相成べきか萬一
夫
(
それ
)
が爲菊が殺したるにもせよ母の
命
(
いのち
)
に
係
(
かゝは
)
ると申たるに金を貸ぬは
汝等
(
なんぢら
)
が心得違ひより母を殺す譯に相當り汝が手にて殺せしも
同然
(
どうぜん
)
なり我人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
品川湾の眺望に対する興味は時勢と共に全く湮滅してしまつたに
係
(
かゝは
)
らず、其の
代
(
かは
)
りとして興るべき新しい風景に対する興味は
今日
(
こんにち
)
に於ては
未
(
いま
)
だ
成立
(
なりた
)
たずにゐるのである。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
すぐ
後
(
うしろ
)
の寺の門の
屋根
(
やね
)
には
雀
(
すゞめ
)
と
燕
(
つばめ
)
が絶え
間
(
ま
)
なく
囀
(
さへづ
)
つてゐるので、
其処此処
(
そここゝ
)
に
製造場
(
せいざうば
)
の
烟出
(
けむだ
)
しが
幾本
(
いくほん
)
も立つてゐるに
係
(
かゝは
)
らず、
市街
(
まち
)
からは遠い春の
午後
(
ひるすぎ
)
の
長閑
(
のどけ
)
さは充分に
心持
(
こゝろもち
)
よく
味
(
あぢは
)
はれた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“係”の意味
《名詞》
(かかり)特定の仕事を受け持つ役。また、その人。
(かかり)(文法)助詞が下の語句に影響を及ぼすはたらき。
(出典:Wiktionary)
係
常用漢字
小3
部首:⼈
9画
“係”を含む語句
関係
關係
係合
係蹄
係累
無關係
係恋
係官
関係者
無関係
關係者
干係
蹄係
關係上
共軛関係
強力犯係
係構
係累者
係數
係医
...