さしはさ)” の例文
新字:
しかし蘭軒の初に入つた学統を明にせむがために、敢て此に人の記憶を呼び醒すに足るだけのエスキスをさしはさむこととする。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
歎願書はわたくしが松田氏の談を記するに当つて、其中間にさしはさんだものである。松田氏は乗船問題の談の末にかう云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
塩田氏の談話は未だ尽きぬが、わたくしは此に註をさしはさみたい。此茶番が此年甲寅に催されたと云ふことは、天一坊書卸の年と云ふより推すことが出来る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)