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飛退
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とびしさ
ふりがな文庫
“
飛退
(
とびしさ
)” の例文
樹島は、ハッと、真綿に据えたまま、
蒼白
(
あお
)
くなって
飛退
(
とびしさ
)
った。そして、両手をついた。指はズキズキと身に
応
(
こた
)
えた。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と是れから
裾
(
すそ
)
を
端折
(
はしょ
)
って飛出したが、
此方
(
こちら
)
は
余程
(
よっぽど
)
刻限が遅れて居ります。お話は元へ戻りまして、お繼が親の敵と切りかけました時は水司又市も驚いて、一間ばかり
飛退
(
とびしさ
)
って長いのを引抜き
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
飛退
(
とびしさ
)
り
低頭平身
(
ていとうへいしん
)
して
敬
(
うやま
)
ひ私儀は赤川大膳とて
元
(
もと
)
水戸家
(
みとけ
)
の藩中なれば紀伊家に此御短刀の傳はりし事は
能々
(
よく/\
)
知れり斯る證據のある上は將軍の
御落胤
(
ごらくいん
)
に相違なし斯る
高貴
(
かうき
)
の御方とも存じ申さず無禮の段恐れ入り奉りぬ
幾重
(
いくへ
)
にも
御免
(
おんゆる
)
しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と正吉が
飛退
(
とびしさ
)
った。途端に
白布
(
しろぬの
)
の包は、草に乗って一つ動く。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
疋
(
ぴき
)
、ハツと
飛退
(
とびしさ
)
つたが、ぶつ/\といふ調子で
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
飛
常用漢字
小4
部首:⾶
9画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“飛”で始まる語句
飛
飛沫
飛騨
飛鳥
飛出
飛白
飛込
飛翔
飛行
飛石