“とびすさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
飛退100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「姿を映して見るものなり、御僧おんそうも鼻を映して見たまえかし。」といいさま鏡を差向けつ。蝦蟇法師は飛退とびすさりて、さも恐れたる風情にて鼻を飛ばして遁去にげさりける。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さすがに尻餅はつきませんが、顔色を変えて飛退とびすさりました。御家人ごけにんの竹といってちょっと好い男、ただし、元は武家の出だというせいか、妙に人付きのよくない、飯田町中の嫌われ者でした。
ジャムは二三尺飛退とびすさって、こちらを向いて、けろりとしたが、駈出かけだして見えなくなった。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)