“僧形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうぎょう83.7%
そうぎやう16.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その出会いがしらに、思いもかけぬ経蔵の裏の闇から、僧形そうぎょうの人の姿が現われて、妙に鷹揚おうよう太刀たちづかいで先登の者をっててました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
武士にをあやつらせ、その舟の中には、僧形そうぎょうの者がひとり乗っていた。これなん安国寺恵瓊えけいであったことはいうまでもない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
驚きながら見れば、二人共僧形そうぎやう不似合ふにあひ脇差わきざしを左の手に持つてゐる。五郎兵衛はがた/\震えて、返事もせず、身動きもしない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ちやうど心の清い尼さんが僧形そうぎやうをした貪婪どんらんの惡魔の前にゐるかと思はれるのである。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)