“乾盃”の読み方と例文
読み方割合
かんぱい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人も、おそるおそる店の片隅かたすみに腰をおろして、欠けた茶碗を持ち無言で乾盃かんぱいして、少し酔って来たので口も軽くなり
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
彼の好きな「乾盃かんぱいの歌」だ。するとラツールも笑って、口笛にあわせて空缶あきかんのお尻を木片でにぎやかにたたきだした。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
旧弊な家風に反抗し、頑迷がんめい冷酷な義父と戦い、自由を求めて再び大学へ帰って来た、真実の友、正義潔白の王子として接吻せっぷん乾盃かんぱいの雨を浴びるでしょう。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)