“賽日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいにち83.3%
さいじつ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の八日は薬師の賽日さいにちには相違ないが、この類の薬師はかえって八日という所から祭り始めたのではないかと思わるる仔細がある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
軍の行動をさまたげない範囲に一劃いっかくを区ぎって、市を許可してあるらしい。そこに見られる掛小屋だの露店ほしみせの数は社寺の賽日さいにちを思わせるほど雑鬧ざっとうしている。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毎日が賽日さいじつのように、泉岳寺の門前はあれ以来雑閙ざっとうした。武家町人ばかりでなく、近郷きんごうの百姓だの、東海道から入って来る旅客までが、駕や馬をそこに止める。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)