“一劃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっかく88.9%
いつかく11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ミンチン女塾のある一劃いっかくには、五つか六つの家族が住んでいました。セエラはそれぞれの家族と、彼女の空想の中で親しくなっていました。
しかし奥の限られた一劃いっかくだけには、ただならぬ気が充ちていた。二、三の部屋にも人の起きているらしい様子があった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠く神田京橋きょうばし、日本橋へ出なくても、ここへさえおりてくればおよそないものはない。昔から、ここらの寺と武家屋敷に囲まれて、切り離されたように独自の発達を遂げてきた一劃いつかくだ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)