もどき)” の例文
初め枳園と富穀とは何事をか論じていたが、万事を茶にして世を渡る枳園が、どうしたわけか大いにいかって、七代目もどきのたんかを切り、胖大漢はんだいかんの富穀をして色を失って席をのがれしめたそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)