“よは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨハ
語句割合
夜半68.6%
11.4%
余波7.1%
餘波4.3%
1.4%
1.4%
夜陰1.4%
1.4%
餘者1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この美しき一組の燭臺、上より焔を放ちてそのあざやかなること澄みわたれる夜半よはの空の望月もちづきよりもはるかにまされり 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
勿體もつたいないことであつたれどらぬことなればゆるしてくだされ、まあ何時いつから此樣こんことして、よくそのよはさわりもしませぬか、伯母おばさんが田舍いなか引取ひきとられておいでなされて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今日の式場と食卓とでうけた刺激しげき余波よはは、かれに小まめな仕事をやらせるには、まだあまりに高かったし、床の間の「平常心」の掛軸かけじく
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
西暦せいれき千七百五十五年せんしちひやくごじゆうごねん十一月一日じゆういちがついちにちのリスボンの大地震だいぢしん規模きぼすこぶ廣大こうだいなものであつて、感震區域かんしんくいき長徑ちようけい五百里ごひやくりわたり、地動ぢどう餘波よはによつて、スコットランド
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
まだ初霜は置くまじきを、今年は虫のよはひいと短かくて、はやくに声のかれ/″\になりしかな。くつわ虫はかしましき声もかたちもいと丈夫ぢやうぶめかしきを、いつしかときにおとろへ行くらん。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人にもさるたぐひはありけりとをかし。鈴虫はふりいでてなく声のうつくしければ、物ねたみされてよはひの短かきなめりと点頭うなづかる。松虫も同じことなれど、じつと伴はねばあやしまるゝぞかし。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
にまたよは齋戒ゆまはり
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
知りて付込れなば如何なる變事へんじの出來んも知れずいづれにも又々明日馬喰町へ行きて尋ね當り次第市之丞へ渡す迄ははなはだ以て心遣ひなりと云に女房も御道理ごもつともなり今日は終日ひねもす尋ねあぐまれさぞかし御勞おつかれならんにより貴郎あなたよひうち御臥おやすみありて夜陰よはよりは御心だけもねむり給は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
可厭いやよ、私は、そんなに酔つてゐちや。不断きらひの癖に何故なぜそんなに飲んだの。誰にのまされたの。端山はやまさんだの、荒尾さんだの、白瀬さんだのが附いてゐながら、ひどいわね、こんなによはして。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
以手紙申入候未だ不得御意ぎよいをえず候得共其許之そのもとの鍼術しんじゆつ聞及きゝおよび候に付申入候此度旦那儀だんなぎ癪氣しやくきにて甚だ難儀被致いたされ候に付療治請られたく候間乍御苦勞ごくらうながら今日中に御出被下度もつと拙者宅迄せつしやたくまで御入來に預り度候餘者よはせつ萬端ばんたん可申述候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文化ぶんくわとか開明かいめいとかの餘光よくわう何事なにごとからからほりかへして百ねんねんむかしのひとこヽろなかまで解剖かいばうするに、これを職掌しよくしよう醫道いだうめうにも天授てんじゆよはひはうもならず、學士がくし札幌さつぽろおもむきしとしあき
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)