“よわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨワ
語句割合
71.2%
夜半23.2%
1.1%
1.1%
尫弱0.6%
0.6%
懦弱0.6%
0.6%
0.6%
衰弱0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにおはずかしいことには、ってうまれたけずぎらいの気性きしょう内実ないじつよわいくせに
「ああ、わかった。一昨日おとといは、あんなにしんせつにしてやったけれど、いつまでもよわいと、じゃまになるのだな。」
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
夜半よわの海鳴りと共に血のさわぎのまない折はあっても、悲しいとか淋しいとか、今の身を観じたことは一度もなかった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ザザザザと、まるでましらの群れか、木の葉の雨のような音が、一瞬、小栗栖おぐるす夜半よわのしじまを破った。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かように、私がややともすると道楽的読書に傾き、このままで行ったら当時の武士仲間でよわいせられぬ者となるのであったが、ここに一つ真面目に漢学を勉強する機会を得る事が出来た。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
此の時代、文人の収入を得る道が乏しく、文人が職業として一本立ちする能わず、如何に世間から軽侮せられ、よわいされなかったかは今の若い作家たちには十分レハイズする事が出来ぬであろう。
百年のよわいは目出度めでたく難有ありがたい。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その帝釈山の拝領の茶室、無二庵むにあんに隠遁する一風宗匠は、よわい百二十いくつ、じっさい奇蹟の長命で、柳生藩のことなら先々代のころから、なんでもかんでも心得ているという口をきく百科全書です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼女の唯一の骨肉であり親愛者である弟も、人づかひのはげしい大阪の方で、尫弱よわい体で自転車などに乗つて苦使こきつかはれてゐた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
但し賢秀がよわくてもつよくても、親父の善悪はせがれの善悪には響くことでは無い、親父は忰の手細工では無い。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
英雄豪傑の汗なら好んでもしゃぶるが、こんな懦弱よわい奴の汗をめるのは御免である。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
そのまんまるさは次第に大きくはなったが、しかし輪廓をぼやけさせてゆがんで、それを持ちこらえられなくなって、いきなり飛びついて悲しげに甲斐絹のようなよわい長い声ですすり泣いた。
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
で、紋也は力をよわめた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この縦穴を這い出したなら、玄卿の屋敷へ出ることが出来る。幸い両刀は持っている。憎い玄卿めを討ち取ることも出来る。しかし俺は衰弱よわっている。これほどの姦策かんさくをたくらむ奴だ、どんな用意がしてあろうも知れぬ。あべこべに討たれたら悲惨みじめなものだ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)