餘波よは)” の例文
新字:余波
北八きたはちは、にやり/\、中流ちうりういたころほ一錢蒸汽いつせんじようき餘波よはきたる、ぴツたり突伏つツぷしてしまふ。あぶねえといふは船頭せんどうこゑ、ヒヤアときもひやす。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
西暦せいれき千七百五十五年せんしちひやくごじゆうごねん十一月一日じゆういちがついちにちのリスボンの大地震だいぢしん規模きぼすこぶ廣大こうだいなものであつて、感震區域かんしんくいき長徑ちようけい五百里ごひやくりわたり、地動ぢどう餘波よはによつて、スコットランド
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
この海嘯つなみのちわかつたが、印度洋インドやうちうマルダイヷたう附近ふきん海底かいてい地滑ちすべりに原因げんいんして、亞弗利加アフリカ沿岸えんがんから、亞剌比亞アラビヤ地方ちほうへかけて、非常ひじやう損害そんがいあたへたさうだが、その餘波よはこの孤島はなれじままで押寄おしよせてたのである。
終期部しゆうきぶ地震動ぢしんどう餘波よはであつてあま大切たいせつなものではないが、初期微動しよきびどう主要部しゆようぶとはきはめて大切たいせつなものである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
實際じつさい地震ぢしんまつたおこることなきくにおいては、生命せいめい財産ざいさん關係かんけいある方面ほうめん研究けんきゆう無意味むいみであるけれども、適當てきとう器械きかいさへあれば、世界せかい遠隔えんかくした場所ばしよおこつた地震ぢしん餘波よは觀測かんそくして
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)