“掛軸”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かけじく75.0%
かけじ12.5%
かけぢ12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とこ掛軸かけじく筆太ふでぶとに書かれた「平常心」の三字も、今のかれにとっては、あまりにもへだたりのある心の消息でしかなかったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
時々燈明がぼうっと明るくなると、仏壇の中の仏像だの、色々な金色こんじきの仏様の掛軸かけじくだのが、浮いて見えた。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
内庭の向うを覗くと、なるほど、斑竹はんちくのすだれ越しに、花瓶かびんの花、四ふく山水さんすい掛軸かけじく香卓こうたく椅子いすなどがいてみえる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれは名簿をなげすて、もう一度ふかい息をして、床の間のほうに眼を転じたが、そこには、「平常心」と大書たいしょした掛軸かけじくが、全く別の世界のもののように、しずかに明るくたれていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
関東の各地に行われているオシラこうの祭神は、馬にし桑の枝を手に持った女人像の掛軸かけじくであり、名馬に導かれて天に昇り、絹をく一種の虫となってふたたびこの世にくだったという
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
またとこには一ぷく女神様めがみさま掛軸かけじがかかってり、そのまえには陶器製とうきせい竜神りゅうじん置物おきものえてありました。
碧山の竹に雀の掛軸かけぢ竹も雀もむしくひにけり
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)