“かけじく”の漢字の書き方と例文
語句割合
掛軸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内庭の向うを覗くと、なるほど、斑竹はんちくのすだれ越しに、花瓶かびんの花、四ふく山水さんすい掛軸かけじく香卓こうたく椅子いすなどがいてみえる。——燕青えんせい禿かむろの女の子の手へ、そっとおかねを握らせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足の痛いのを我慢しながら、じっとお経をきいていると、だんだんねむくなって来る。時々燈明がぼうっと明るくなると、仏壇の中の仏像だの、色々な金色こんじきの仏様の掛軸かけじくだのが、浮いて見えた。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
今日の式場と食卓とでうけた刺激しげき余波よはは、かれに小まめな仕事をやらせるには、まだあまりに高かったし、床の間の「平常心」の掛軸かけじく
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)