“かけじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掛地42.9%
掛字14.3%
掛軸14.3%
書軸14.3%
棧道14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内に、床の間へ目が着きますとね、掛地かけじがない。掛地なしで、柱の掛花活かけはないけに、燈火あかりには黒く見えた、鬼薊おにあざみが投込んである。しからん好みでしょう、……がそれはまだい。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
掛字かけじ四五幅しごふく
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
またとこには一ぷく女神様めがみさま掛軸かけじがかかってり、そのまえには陶器製とうきせい竜神りゅうじん置物おきものえてありました。その竜神りゅうじん素晴すばらしいいきおいで、かっとおおきなくちけてたのがいままえのこってります。
それで乃公はまことに安心している。書軸かけじに悪戯書しても、雑誌の絵を切抜いても、知らん顔をしている。尚お金棒でも株でもどしどし下ればいいと思う。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
御存じでしょうか。——かの山と雲の棧道かけじ騾馬らばは霧の中に道を求め、いわあなには年経し竜のたぐい棲む……
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)