“鬼薊”の読み方と例文
読み方割合
おにあざみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちよんぼりとある薄(うす)い眉(まゆ)は何(どう)やらいたいけな造(つくり)だけれども、鬼薊(おにあざみ)の花(はな)かとばかりすら/\と毛(け)が伸(の)びて、惡(わる)い天窓(あたま)でも撫(な)でてやつたら掌(てのひら)へ刺(さゝ)りさうでとげ/\しい。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
五月に、田村成義の口入れで秋山儀四郎に迎へられて、浪花座へきまつた菊五郎一座に加つて、大阪へ初下(ハツクダ)りをした。「鬼薊(おにあざみ)」の稲瀬川に出る恋塚求女の役であつた。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
灌木はミヤマ榛(はん)の木の痩(や)せさらばひたるが僅(わづか)に数株あるのみ、初めは草一面、後は焦沙(せうさ)磊々(らい/\)たる中に、虎杖(いたどり)、鬼薊(おにあざみ)及び他の莎草(しやさう)禾本(くわほん)を禿頭(とくとう)に残れる二毛の如くに見るも、それさへ失(う)せて
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)