“鬼気”のいろいろな読み方と例文
旧字:鬼氣
読み方割合
きき94.1%
すごみ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呂宋兵衛の辞退をきくと、半助は、だれも刑場けいじょうへでると、一しゅ鬼気ききにおそわれる、その臆病風おくびょうかぜ見舞みまわれたなと、苦笑くしょうするさまで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鬼気ききせまる鬼仏洞内での双方の会見は、お昼前になって、ようやく始まった。もっとも明り窓一つない洞内では昼と夜との区別はないわけである。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そうした一種の鬼気すごみを含んだ船長の顔と、部屋の隅でバナナを切っている伊那少年の横顔を見比みくらべると、まるで北極と南洋ほど感じが違う。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)