“すごみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凄味98.7%
鬼気1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓から首を出して見ると、一帯の松林のの間から、国府津こうづに特有な、あの凄味すごみを帯びた真蒼まっさおな海が、暮れ方の光を暗く照り返していた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「髭のあった時分の顔には、なつかしみが有った。何だか髭を取ってしまったら、凄味すごみが出て来た」と言って笑うものがあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そうした一種の鬼気すごみを含んだ船長の顔と、部屋の隅でバナナを切っている伊那少年の横顔を見比みくらべると、まるで北極と南洋ほど感じが違う。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)