“掛花活”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけはないけ80.0%
かけばないけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友染のたすきがけで艶雑巾つやぶきんをかけていたお米という小間使が、ふっと掛花活かけはないけの下で手を留めて、活けてありました秋草をじっと見ながら、顔をべにのようにしたということですよ。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三尺の床に袋戸棚が隣ってそこから座蒲団ざぶとんが引出され、掛花活かけはないけあざみは大方萎れて、無頓着が売物の小座敷だ、婢は云う御酒は、小歌は云うあがらないの、だけれども印しにと貞之進に向い
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
七左 (襖のうちにて)ここはまた掛花活かけばないけ山茶花さざんかとある……あかいが特に奥方じゃな、はッはッはッ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)