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醫道
是へ呼べしとの事に
早速人を
走らせ清兵衞を
呼寄ける三五郎清兵衞に向ひ其
方醫道は
確と心得ありやと
尋けるに少しは心得
罷居候と云に又
押返して確と
醫道を
これは
醫道の
事などは
平生深く
考へてもをらぬので、どう
云ふ
治療ならさせる、どう
云ふ
治療ならさせぬと
云ふ
定見がないから、
只自分の
悟性に
依頼して、
其折々に
判斷するのであつた。
文化とか
開明とかの
餘光に
何事も
根から
葉から
堀かへして百
年千
年むかしの
人の
心の
中まで
解剖する
世に、これを
職掌の
醫道の
妙にも
我が
天授の
齡ひは
何うもならず、
學士札幌へ
趣きし
歳の
秋