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齡
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よはひ
ふりがな文庫
“
齡
(
よはひ
)” の例文
新字:
齢
この人は
齡
(
よはひ
)
略
(
ほ
)
ぼ我と同じくして、その家は貴族なり。心爽かにして頓智あり、會話も
甚
(
いと
)
巧
(
たくみ
)
なれば、人皆その言ふところを樂み聽けり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
殺されてゐる母親のお徳は、四十五六のまだ若さの殘る——といふよりは、死も、
齡
(
よはひ
)
も非凡の美しさを抹消し切らぬ、不思議な女でした。
銭形平次捕物控:296 旅に病む女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こゝに恨みある身の病を養へばとて、
千年
(
ちとせ
)
の
齡
(
よはひ
)
、もとより保つべくもあらず、やがて哀れは夢のたゞちに消えて知る人もなき
枯骨
(
ここつ
)
となりはてなむず。
清見寺の鐘声
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
名高き
聖等
(
ひじりたち
)
またかゝることあるをいへり、曰く、
靈鳥
(
フエニーチエ
)
はその
齡
(
よはひ
)
五百年に近づきて死し、後再び生る 一〇六—一〇八
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
四國あたりにはこの
楊桃
(
やまもも
)
はめづらしくないともいふが、初めての私なぞには仙人でも食ふ木の實か何かのやうに思はれた。すくなくも十年の
齡
(
よはひ
)
は延びる。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
寶暦
(
はうれき
)
の
頃
(
ころ
)
當城
(
たうじやう
)
の
主
(
あるじ
)
眞田伊豆守幸豐公
(
さなだいづのかみゆきとよぎみ
)
、
齡
(
よはひ
)
わづかに十五ながら、
才
(
さい
)
敏
(
びん
)
に、
徳
(
とく
)
高
(
たか
)
く、
聰明
(
そうめい
)
敏達
(
びんたつ
)
の
聞
(
きこ
)
え
高
(
たか
)
かりける。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山崎、鈴木の二人は石が嫁した時皆歿してゐたので、石は
其
(
その
)
齡
(
よはひ
)
を記憶しない。しかし夫よりは餘程の年上であつたらしいと云ふ。兎に角齡の懸隔は小さからう筈が無い。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
夙
(
つと
)
にわが名を知り給ふ如く、同じ
齡
(
よはひ
)
の者の
中
(
なか
)
より特にわれを
擇
(
えら
)
び給ふ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
齡
(
よはひ
)
の
五十路
(
いそぢ
)
は近づきぬ。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
も
徹
(
とほ
)
す
念力
(
ねんりき
)
の岩手の村や四日市見上る方は富士の峯
夫
(
をつと
)
の
命
(
いのち
)
取止
(
とりとめ
)
て
鶴芝
(
つるしば
)
龜芝青々と
齡
(
よはひ
)
ぞ永く打續き麓の
裾野
(
すその
)
末廣く天神山や馬場川口
柴橋
(
しばはし
)
大宮
木綿島
(
もめんじま
)
吉原
驛
(
じゆく
)
も打過て
日脚
(
ひあし
)
も永き
畷道
(
なはてみち
)
未刻
(
ひつじ
)
下
(
さが
)
りに來懸たり斯る折から遙か彼方より露拂ひ右左に立下に/\笠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我わが第二の
齡
(
よはひ
)
の
閾
(
しきみ
)
にいたりて生を變ふるにおよび、彼たゞちに我をはなれ、身を
他人
(
あだしびと
)
にゆだねぬ 一二四—一二六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
夫人は
示指
(
ひとさしゆび
)
を
竪
(
た
)
てゝ、
笑
(
ゑ
)
みつゝ我顏を打守り、油斷のならぬ事かな、さるいちはやき
風流
(
みやび
)
をし給ふにこそ、否々、面をあかめ給ふことかは、君の
齡
(
よはひ
)
にては
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
父は左衞門
茂頼
(
もちより
)
とて、
齡
(
よはひ
)
古稀
(
こき
)
に餘れる
老武者
(
おいむしや
)
にて、壯年の頃より數ヶ所の戰場にて
類稀
(
たぐひまれ
)
なる
手柄
(
てがら
)
を顯はししが、今は年老たれば其子の行末を頼りに殘年を樂みける。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
朝
(
あさ
)
の
齡
(
よはひ
)
を數ふべし
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その
齡
(
よはひ
)
に等しき時過ぐるまで、こゝに登るあたはずば、彼何ぞかく來るを許されしや。 —一三二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
童子の
齡
(
よはひ
)
漸く長ずるに及びて、少女の訪ひ來ること漸く稀になり、はてはをり/\葡萄棚の葉の間又は柑子の樹の梢の
隙
(
ひま
)
より、美しき目もてそとさし覗くのみとなりぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
わが
齡
(
よはひ
)
すゝみて人おの/\その帆をおろし綱をまきをさむる時にいたれば 七九—八一
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
齡
部首:⿒
20画
“齡”を含む語句
年齡
妙齡
同年齡
人々齡
其年齡
吾齡
年齡格好
年齡程
樹齡
老齡
適齡
齡下
齡老
齡言