“茂頼”の読み方と例文
読み方割合
もちより100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は左衞門茂頼もちよりとて、よはひ古稀こきに餘れる老武者おいむしやにて、壯年の頃より數ヶ所の戰場にて類稀たぐひまれなる手柄てがらを顯はししが、今は年老たれば其子の行末を頼りに殘年を樂みける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
滝口は十三の時、建礼門院に仕える女官で身分の低い雑仕ぞうし横笛よこぶえという女を知り、互いに愛し合う間柄となった。しかし父の三条斎藤左衛門大夫茂頼もちよりはそれが気に入らなかった。