“茂助”の読み方と例文
読み方割合
もすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
某日あるひお岩が庖厨かっての庭にいると、煙草屋たばこや茂助もすけと云う刻み煙草を売る男が入って来た。この茂助はお岩の家へも商いに来ていたのでお岩とも親しかった。
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
秀吉の寝室の次から、宿直とのいの部屋や小姓部屋へ、いちいち声をかけながら、大廊下を表まで触れて行ったのは、ゆうべ寝ずの番にあたっていた堀尾茂助もすけだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
假初かりそめ愚痴ぐち新年着はるぎ御座ござりませぬよし大方おほかたまをせしを、やがあわれみてのたまはもの茂助もすけ天地てんちはいして、ひとたか定紋でうもんいたづらにをつけぬ、何事なにごとくて奧樣おくさま
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)