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茂助
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もすけ
ふりがな文庫
“
茂助
(
もすけ
)” の例文
某日
(
あるひ
)
お岩が
庖厨
(
かって
)
の庭にいると、
煙草屋
(
たばこや
)
の
茂助
(
もすけ
)
と云う刻み煙草を売る男が入って来た。この茂助はお岩の家へも商いに来ていたのでお岩とも親しかった。
四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
秀吉の寝室の次から、
宿直
(
とのい
)
の部屋や小姓部屋へ、いちいち声をかけながら、大廊下を表まで触れて行ったのは、ゆうべ寝ずの番にあたっていた堀尾
茂助
(
もすけ
)
だった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
假初
(
かりそめ
)
の
愚痴
(
ぐち
)
に
新年着
(
はるぎ
)
の
御座
(
ござ
)
りませぬよし
大方
(
おほかた
)
に
申
(
まを
)
せしを、
頓
(
やが
)
て
憐
(
あわれ
)
みての
賜
(
たまは
)
り
物
(
もの
)
、
茂助
(
もすけ
)
は
天地
(
てんち
)
に
拜
(
はい
)
して、
人
(
ひと
)
は
鷹
(
たか
)
の
羽
(
は
)
の
定紋
(
でうもん
)
いたづらに
目
(
め
)
をつけぬ、
何事
(
なにごと
)
も
無
(
な
)
くて
奧樣
(
おくさま
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今では番頭の
茂助
(
もすけ
)
、支配人の
民五郎
(
たみごろう
)
に次いで、店にはなくてならぬ人になってきたのです。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一ト
言
(
こと
)
心
(
こゝろ
)
に
染
(
そ
)
まる
事
(
こと
)
のあれば
跡先
(
あとさき
)
も
無
(
な
)
く
其者
(
そのもの
)
可愛
(
かわ
)
ゆう、
車夫
(
しやふ
)
の
茂助
(
もすけ
)
が
一人子
(
ひとりこ
)
の
與太郎
(
よたらう
)
に、
此新年
(
このはる
)
旦那
(
だんな
)
さま
召
(
めし
)
おろしの
斜子
(
なゝこ
)
の
羽織
(
はをり
)
を
遣
(
つか
)
はされしも
深
(
ふか
)
くの
理由
(
わけ
)
は
無
(
な
)
き
事
(
こと
)
なり
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「
小姓頭
(
こしょうがしら
)
、堀尾
茂助
(
もすけ
)
にございまする」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夫
(
そ
)
れで
丁度
(
てうど
)
能
(
い
)
い
加减
(
かげん
)
に
疲
(
つか
)
れて
仕舞
(
しまう
)
、そんなにお
前
(
まへ
)
正直
(
しようぢき
)
で
務
(
つとま
)
る
物
(
もの
)
かと
嘲笑
(
あざわら
)
ふやうに
言
(
い
)
へば、
大
(
おほ
)
きにさといふ、
相手
(
あいて
)
は
茂助
(
もすけ
)
がもとの
安
(
やす
)
五
郎
(
らう
)
がこゑなり、
正直
(
しようぢき
)
といえば
此處
(
こゝ
)
の
旦的
(
だんつき
)
が一
件
(
けん
)
物
(
もの
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「なんじゃ、
茂助
(
もすけ
)
」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
茂
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
助
常用漢字
小3
部首:⼒
7画
“茂助”で始まる語句
茂助吉晴