“茂徳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もちのり50.0%
しげのり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また勤王家として知られた田宮如雲たみやじょうん以下の人たちが多く賞賜せられたようなことは、藩主たる茂徳もちのりのあずかり知らないくらいであった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「尾張大納言」は茂徳もちのりである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その上疏も栄五郎の書いたのを透き写しにされ、みずから署名して、それを尾州公(徳川茂徳しげのり、当時玄同げんどうと改名)に託された。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その父前大納言慶勝よしかつが安政五年七月将軍家後嗣こうしの事に関して井伊大老のむ所となり退隠を命ぜられた時、元千代はまだ生れていなかったので、慶勝の弟茂徳しげのりが尾州家を継いだ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)