“慶勝”の読み方と例文
読み方割合
よしかつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
過ぐるうるう四月に、尾州の御隠居(徳川慶勝よしかつ)が朝命をうけて甲信警備の部署を名古屋に定め、自ら千五百の兵を指揮して太田に出陣し
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
尾州慶勝よしかつが水戸の烈公と好く、多年の尊攘論者そんじょうろんしゃであり、竹腰派の勢力は今は怖るるに足らず、金鉄組の勢いが強く、成瀬、田宮の派が固めているから大丈夫——万一の際は
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その父前大納言慶勝よしかつが安政五年七月将軍家後嗣こうしの事に関して井伊大老のむ所となり退隠を命ぜられた時、元千代はまだ生れていなかったので、慶勝の弟茂徳しげのりが尾州家を継いだ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)