“茂林寺”の読み方と例文
読み方割合
もりんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでくず文福ぶんぶくちゃがまに、見世物みせものでもうけたおかね半分はんぶんそえて、茂林寺もりんじ和尚おしょうさんのところって行きました。
文福茶がま (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
王子稲荷の衣裳榎いしょうえのきから、狐の踊りが流行はやり出したということに刺戟されて、上州の茂林寺もりんじから狸の踊りを繰出して、その向うを張ろうというのはばかばかしいり方です。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
伯蔵主はくぞうすの狐や茂林寺もりんじの狸のむかし話なども思いあわされて、諸人も奇異の感にうたれながら、とにもかくにも一ヵ寺の住職の身のうえにこういう椿事が出来しゅったいしたのであるから
半七捕物帳:25 狐と僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)