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桃林寺
読み方 | 割合 |
たうりんじ | 50.0% |
とうりんじ | 50.0% |
出し治助どん去月の
幾日頃だの治助中市と思ひました
桃林寺門前の
佐印か三間町の
虎公か
何れ此兩人の中だと思はれますと
云ば十兵衞
成程々々斯つと十日は治助どんは
燒物獅子の
香爐新渡の
皿が五枚松竹梅三
幅對の
掛物火入が
一個八寸
菊蒔繪重箱無銘拵へ付脇差二尺五寸
瓢箪の
透しの
鍔目貫龍の丸は頭
角縁は
我が家に近い
桃林寺の裏手では酒買いに行く小坊主の大胆に驚き、
大岡殿の塀外の暗さには
夜鷹に
挑む
仲間の
群に思わずも眼を
外向けつつ、種彦は
漸くその
家の
門にたどりついた。