“外向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そむ86.2%
そっぽ3.4%
そとむ3.4%
そとむき3.4%
そむけ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くるりと顔を外向そむけて反り返った。彼は腹が立ってきた。其処に依子を放り出して縁側に出て屈んだ。依子はまたわっと泣き出した。
子を奪う (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
田鶴子さんも子供ながら、この辺の呼吸を相応に心得ていると見えて、幾度か外向そっぽを向いた末、大きな真珠の入った襟留ブローチを買って貰った。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さあ、それはよく知らんねえ。しかし、もぐらの鼻は、かたくて、ほら、こんなにとがっているだろう。それから前脚なんか、こんなにが大きくて、しかも外向そとむきについているだろう。つまり、鼻と前脚とで、やわらかい土を
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「殿樣の人氣と申しませうか、外向そとむきの御噂はまことに宜しい方で、御所領の百姓は申す迄もなく、御朋輩ごほうばい、御同役、目付、重臣方にも申分のない評判で御座います」
善兵衛は莫迦莫迦ばかばかしいと云ったふうに、顔を外向そむけてしまった、こんどは渡邊の描いた見取図を受取て
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)