“襟留”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えりどめ60.0%
えりど20.0%
ブローチ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴婦人はこの秋霽しゆうせいほがらかひろくして心往くばかりなるに、夢など見るらん面色おももちしてたたずめり。窓を争ひて射入さしいる日影はななめにその姿を照して、襟留えりどめなる真珠はゆる如く輝きぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
襟留えりどめなら胴着の胸に、またそれが耳飾りなら、彼女の耳たぶに、そっととびついて来るだろう。
田鶴子さんも子供ながら、この辺の呼吸を相応に心得ていると見えて、幾度か外向そっぽを向いた末、大きな真珠の入った襟留ブローチを買って貰った。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)