トップ
>
襟留
>
えりどめ
ふりがな文庫
“
襟留
(
えりどめ
)” の例文
貴婦人はこの
秋霽
(
しゆうせい
)
の
朗
(
ほがらか
)
に
濶
(
ひろ
)
くして心往くばかりなるに、夢など見るらん
面色
(
おももち
)
して
佇
(
たたず
)
めり。窓を争ひて
射入
(
さしい
)
る日影は
斜
(
ななめ
)
にその姿を照して、
襟留
(
えりどめ
)
なる真珠は
焚
(
も
)
ゆる如く輝きぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お今はお増の鏡台や、
櫛笄
(
くしこうがい
)
だの
襟留
(
えりどめ
)
だの、紙入れなどのこまこました持物に心が残った。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
学士は又、そんな関わない
風采
(
ふうさい
)
の中にも、
何処
(
どこ
)
か
往時
(
むかし
)
の
瀟洒
(
しょうしゃ
)
なところを失わないような人である。その胸にはネキタイが面白く結ばれて、どうかすると見慣れない
襟留
(
えりどめ
)
なぞが光ることがある。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
襟
常用漢字
中学
部首:⾐
18画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“襟”で始まる語句
襟
襟飾
襟巻
襟元
襟首
襟髪
襟頸
襟足
襟垢
襟度