“桃林”の読み方と例文
読み方割合
とうりん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みん王審知おうしんちはかつてせん州の刺史しし(州の長官)でありましたが、州の北にある桃林とうりんという村に、唐末の光啓こうけい年中、一種の不思議が起りました。
私は、ここで見渡せる堤と丘陵きゅうりょうの間の平地一面と、丘陵のすそ三分の一ほどまで植えわたしてある桃林とうりんが今を盛りに咲きそろっている強烈な色彩にちょっと反感を持ちながら立ち止まった。
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
はい……お祖父さん昨夜ゆうべ祭礼まつりで講釈師の桃林とうりんの弟子の桃柳とうりゅうと云うのが来ましたが、始めて此処へ来たもんだから座敷をてやろうと旦那さまがお口をお利きなすったもんですから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)