“とうりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桃林44.4%
桃隣22.2%
刀林11.1%
投綸11.1%
等倫11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、ここで見渡せる堤と丘陵きゅうりょうの間の平地一面と、丘陵のすそ三分の一ほどまで植えわたしてある桃林とうりんが今を盛りに咲きそろっている強烈な色彩にちょっと反感を持ちながら立ち止まった。
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
はんなりと細工さいくに染まるべにうこん 桃隣とうりん
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
というときの声、期せずして、山をゆるがし、皓々こうこうたる刀林とうりんをどよませてきたのは、その途端だ。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二仕掛を左右さゆうげんに下し終り手を拭いてえんを吹く時。後の方には、船頭の鈴を弄する声す。亦投綸とうりんに取りかかりたるを知る。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
あの声あの飛び方の奇抜きばつなるは別として、その羽毛の彩色に至っては、確かに等倫とうりんを絶している。これは疑う所もなく熱帯樹林の天然から、小さき一断片の飛散とびちってここにあるものである。