“類稀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぐいまれ72.7%
たぐひまれ18.2%
たぐいま9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どっちかといえば細くはあったが、そうして何んとなく三白眼式で、上眼を使う癖はあったが、その清らかさは類稀たぐいまれで、近づきがたくさえ思われた。
怪しの館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
父は左衞門茂頼もちよりとて、よはひ古稀こきに餘れる老武者おいむしやにて、壯年の頃より數ヶ所の戰場にて類稀たぐひまれなる手柄てがらを顯はししが、今は年老たれば其子の行末を頼りに殘年を樂みける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
その上に類稀たぐいまれなる京美人ということがあったから、酔雪楼の芸妓となって、傍ら踊りの指南をしているうちに、ついに名古屋芸妓の取締に選ばれることになる。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)