“類燒”の読み方と例文
新字:類焼
読み方割合
るゐせう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喜八にわたし別れてこそは歸りけれさて此喜八は古河吉右衞門が方に十年の年季ねんき首尾能しゆびよつとあげ吉右衞門より金五十兩もらひて穀物店こくもつみせを江戸へ出しけるが二年のあひだに三度類燒るゐせうなし資本もとで
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ればことよ。今度こんど大災害だいさいがいにつけては、さきんじて見舞みまはねばならない、のこりのいへ無事ぶじはうあとになつて——類燒るゐせうをされた、なんともまをしやうのないかたたちから、先手せんてつて見舞みまはれる。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
追拂おひはらはれ富澤町に若松屋金七と云者いふもの幸之進と入魂じゆこん故此者の方へ引移ひきうつり世話になりけるが如何なる過去くわこの因縁にや漸々小野田が方へ縁付安堵あんどせしに間もなく又もや思ひの外の災難さいなんにて再び流浪るらうの身となり親子涙のかわひまなき所に廿日ばかりたつうち近所きんじよより出火と云程いふほどこそあれ大火となり若松屋金七も類燒るゐせうしければ是までの如くは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)