トップ
>
類稀
>
たぐいまれ
ふりがな文庫
“
類稀
(
たぐいまれ
)” の例文
どっちかといえば細くはあったが、そうして何んとなく三白眼式で、上眼を使う癖はあったが、その清らかさは
類稀
(
たぐいまれ
)
で、近づきがたくさえ思われた。
怪しの館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
美女お寿は、
類稀
(
たぐいまれ
)
な姿と顔形に恵まれながら、何の因果か赤くて縮れた毛を持っているので有名だったのです。
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
其処
(
そこ
)
で三百円という
類稀
(
たぐいまれ
)
なる慰労金まで支出したのは、升屋の老人などの
発起
(
ほっき
)
に成ったのである。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
しかも出世魚と申す
鯉魚
(
りぎょ
)
の、お船へ飛込みましたというは、
類稀
(
たぐいまれ
)
な不思議な
祥瑞
(
しょうずい
)
。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
現代に於いてさえこう云う組み合わせの性生活は
類稀
(
たぐいまれ
)
なことゝして世の視聴を
惹
(
ひ
)
くのであるから、此の老歌人よりなお八九歳の高齢で、五十も歳下な婦人を妻にしていた国経のようなのは
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
誰言うとなく奉ったのが即ちこの、世にも
類稀
(
たぐいまれ
)
なぐずり松平の
異名
(
いみょう
)
です。
旗本退屈男:05 第五話 三河に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
若い男が
破舟
(
やれぶね
)
の中へ
這入
(
はい
)
ってしきりに
竿
(
さお
)
を動かしている。おいこの池は湯か水かと聞くと、若い男は
類稀
(
たぐいまれ
)
なる
仏頂面
(
ぶっちょうづら
)
をして湯だと答えた。あまり
厭
(
いや
)
な奴だから、それぎり口を
利
(
き
)
くのをやめにした。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
誠に
類稀
(
たぐいまれ
)
なるものといわねばならぬ。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
類
常用漢字
小4
部首:⾴
18画
稀
漢検準1級
部首:⽲
12画
“類”で始まる語句
類
類似
類人猿
類型
類品
類焼
類癇
類燒
類集
類例