“未刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やつ81.5%
やつどき3.7%
ひつじ3.7%
ひつじのこく3.7%
ヒツジ3.7%
ヒツジノコク3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけても女湯はガラきで未刻やつ(午後二時)から申刻ななつ(四時)までに入る客というのは、大抵決った顔触れと言ってもいいくらいでした。
相良の方へ參らんと存じ島田より馬をやと未刻やつどきすぎ同所を出立いた河袋かはぶくろと申處迄は私し儀馬に附添つきそひ參りたるが山王の宮脇にて小便を致し居る中見失ひ候に付後を追掛おひかけしに上新田村の土手に右の馬はくさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とほ念力ねんりきの岩手の村や四日市見上る方は富士の峯をつといのち取止とりとめ鶴芝つるしば龜芝青々とよはひぞ永く打續き麓の裾野すその末廣く天神山や馬場川口柴橋しばはし大宮木綿島もめんじま吉原じゆくも打過て日脚ひあしも永き畷道なはてみち未刻ひつじさがりに來懸たり斯る折から遙か彼方より露拂ひ右左に立下に/\笠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御先祖樣へも御不孝——何んとか言ひ解くすべもあらうかと、押して御目付に訴訟申上げたところ、それでは再應の御取調べを致さうといふこととなり、本日未刻ひつじのこく(二時)頃
ミヤウ未刻ヒツジ(午後二時)
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一、会館ハ辰半タツハンイリ未刻ヒツジノコク退シリゾベシ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)