“おいらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花魁55.8%
華魁30.6%
遊女9.5%
娼妓2.7%
遊君0.7%
妓衆0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麦藁の花魁(おいらん)があかい袂を軽くなびかせて、紙細工の蝶の翅(はね)がひらひらと白くもつれ合っているのも、のどかな春らしい影を作っていた。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
本郷界隈(かいわい)の或禅寺の住職で、名は禅超(ぜんてう)と云つたさうである。それがやはり嫖客(へうかく)となつて、玉屋の錦木(にしきぎ)と云ふ華魁(おいらん)に馴染(なじ)んでゐた。
孤独地獄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
不図(ふと)自分の部屋の障子がスーと開(あ)いて、廊下から遊女(おいらん)が一人入って来た、見ると自分の敵娼(あいかた)でもなく、またこの楼(うち)の者でも、ついぞ見た事のない女なのだ。
一つ枕 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
抱えの芸妓衆(げいしゃしゅう)や、娼妓(おいらん)が、何十人いるうちの、踊舞台だって、あんな大きなのがある、庄内屋さんの家督(あととり)娘に貰(もら)われてて、よくよく芸が好きなればこそ、家を飛出してあたしんとこなんぞの
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「それは、お照しなり、行燈(あんどん)なり、いかようともいたしますんで、とにかく、……夜も更けております事、遊君(おいらん)の処を、お早く、どうぞ。」
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何も秘します事はございません、ですが御覧の通り、当場所も疾(とう)の以前から、かように電燈になりました。……ひきつけの遊君(おいらん)にお見違えはございません。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「紺屋(こうや)じゃあねえから明後日(あさって)とは謂(い)わせねえよ。楼(うち)の妓衆(おいらん)たちから三挺(ちょう)ばかり来てる筈(はず)だ、もう疾(とっ)くに出来てるだろう、大急ぎだ。」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)