“じょろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
女郎64.0%
娼妓24.0%
女﨟8.0%
遊女4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ待って下さい。それじゃあ旦那、私は白状しちまいます。お前様のお尋ねなさるお松さんという娘は、女郎じょろうに売られちまったんですよ」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御説に因れば、好いた女なら娼妓じょろうでも(と少しおまけをして、)構わん、死なば諸共にと云う。いや、人生意気を重んず、(ト歯をすすって)で、ごわりまするが、世間もあり親もあり……
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
熊も熊、荒熊の如き武者修業の背後から、何の躊躇ちゅうちょもなく鎌の刃を引掛けたが、尊き女﨟じょろうの切下げ髪、紫の打紐うちひもにキリキリと巻いたるにさえ、焚籠たきこめてある蘭麝待らんじゃたいの名香。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「わりゃ雪女となりおった。が、魔道の酌取しゃくとり枕添まくらぞい芸妓げいしゃ遊女じょろうのかえ名と云うのだ。娑婆しゃば、人間の処女きむすめで……」
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)