トップ
>
娼妓
>
じょろう
ふりがな文庫
“
娼妓
(
じょろう
)” の例文
同じ露地の隅田川の岸には
娼妓
(
じょろう
)
の用いる
上草履
(
うわぞうり
)
と男物の麻裏草履とが脱捨ててあッた事が知れた。
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
御説に因れば、好いた女なら
娼妓
(
じょろう
)
でも(と少しおまけをして、)構わん、死なば諸共にと云う。いや、人生意気を重んず、(ト歯をすすって)で、ごわりまするが、世間もあり親もあり……
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
午前
(
あさ
)
の三時から始めた煤払いは、夜の明けないうちに内所をしまい、客の帰るころから
娼妓
(
じょろう
)
の部屋部屋を
払
(
はた
)
き始めて、
午前
(
ひるまえ
)
の十一時には名代部屋を合わせて百
幾個
(
いくつ
)
の
室
(
へや
)
に蜘蛛の
網
(
す
)
一線
(
ひとすじ
)
剰
(
のこ
)
さず
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
私
(
わし
)
は
伊豆
(
いず
)
の
網代
(
あじろ
)
へ行ったことがある、其処に売られて来た
芸妓
(
げいしゃ
)
は、矢張叔父さんに
欺
(
だま
)
されて
娼妓
(
じょろう
)
にされまして来たと云うので、涙を落しての話で有ったが、それはお気の毒な事だねえ、左様でげすか
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
娼妓
(
じょろう
)
の用いる上草履と男物の麻裏草履とが脱ぎ捨ててあッたことが知れた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
▼ もっと見る
芸妓
(
げいしゃ
)
や
娼妓
(
じょろう
)
でも囲いあがりゃ、いざこざはちっともねえが、
汝
(
うぬ
)
が病家さきの嬢さんの落目をひろッて、掻きあげにしやあがったは、何のこたあねえ、歌を教えて手を握る、根岸の鴨川同断だ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
峯「
旨
(
うめ
)
え物でも食って
娼妓
(
じょろう
)
でも買え」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その上、
癡言
(
たわこと
)
を
吐
(
つ
)
け、とお叱りを受けようと思いますのは、
娼妓
(
じょろう
)
でいて、まるで、その
婦
(
おんな
)
が
素地
(
きじ
)
の
処女
(
むすめ
)
らしいのでございます。ええ、他の仁にはまずとにかく、
私
(
てまえ
)
だけにはまったくでございました。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“娼妓”の意味
《名詞》
宴席などで歌舞をして客の相手をする女性。
公認の売春婦。公娼。
(出典:Wiktionary)
娼
漢検準1級
部首:⼥
11画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“娼妓”で始まる語句
娼妓買
娼妓達
娼妓末社