“いらつめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イラツメ
語句割合
郎女57.1%
女郎9.5%
9.5%
以良都女9.5%
淑女9.5%
4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この天皇は穗積ほづみの臣の祖先、タケオシヤマタリネの女のオトタカラの郎女いらつめと結婚してお生みになつた御子はワカヌケの王お一方です。
七つになる次女の五百里いほへいらつめが結句それをいいことにして、乳母の今刀自いまとじと一緒になつて、次から次へ色んな口真似をさせて笑ひころげるのだつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
以良都女いらつめ』や『都之花』の主筆として収入もまた豊かであるのを見ては、二葉亭の生活上の煮え切らない態度がもどかしくなって、何かにつけては「山田の武さんを御覧」とい云いした。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
またよその淑女いらつめをこそ思はすれ
歌よ、ねがふは (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大柔おおぬいらつめの寝顔や、その延長である寝すがたの全体が、いや応なしに彼を現実へ追ひ戻すのである。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
まがりなりにも夢の世界に身をまかせてゐられたからである。ところが、その顔が静止した。大柔ノいらつめの顔になつた。しかも、さつきからじつと見つめてゐるが、動きだす気配もない。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)