“おやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オヤマ
語句割合
女形47.9%
御山15.6%
小山13.5%
雄山9.4%
女郎3.1%
尾山3.1%
女役2.1%
遊女2.1%
女形俳優1.0%
御嶽山1.0%
霊山1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こんなことじゃあ、舞台が勤まらないのも当り前だけど、あたしだって、もとは宮戸座のちっとは鳴らした女形おやまだったんですよ」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
この両者の縫合線は、黒部川の支流東沢に沿い、南は樅沢もみさわ岳附近に至り、北は御山おやま谷の屈曲点附近を過ぎているとのことである。
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
小山おやま(駿河駅)の富士紡工場破壊にはその惨状のはなはだしきを見せられた。汽車はきわめて緩い歩みをもって、仮修繕のレールの上をすべって行く。
震災後記 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
それはしだいに盛り上って向うに島の中心をなす雄山おやまの柔かいふくらみが眼をきつける、そこら一帯のはんの木の疎林そりん、あたりの畑地にもいっせいに新芽をふきだしているのを見て
石ころ路 (新字新仮名) / 田畑修一郎(著)
「何をさらしてた、今迄。廻しの女郎おやまみたいに出て行ったら一寸やそこらで帰って来ん」
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「お得意の剣道もあてにはならないよ。尾山おやま篤二郎とくじろうと相上段というところでね。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
今の俳優の中でのばそうという者も見当らないが、宗之助そうのすけであろう、あの人は女役おやまが適当であると自信して、かなりいい立役が附いても喜ばぬふうであるが、とにかく年は若し
当今の劇壇をこのままに (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「山の代りなら遊女おやまの方が手っ取り早いわ」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「とく子がそうやると、気嵩きがさ女形俳優おやまが高ぶったときの恰好になるよ。河合武雄だね。僕は好きだね」
美少年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
御嶽山おやまへ出かけて行って、大天狗だいてんぐを召捕られたらどうです、あなたとはいい取組みでしょう
霊山おやまが流れるぞ。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)