“おんながた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
女形93.8%
女方6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源蔵げんぞうの妻よりもどこか品格がよくて、そうして実にまた、いかなる役者の女形おんながたがほんとうの女よりも女らしいよりもさらにいっそうより多く女らしく見える。
生ける人形 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おやじはちっともおれを可愛かわいがってくれなかった。母は兄ばかり贔屓ひいきにしていた。この兄はやに色が白くって、芝居しばい真似まねをして女形おんながたになるのが好きだった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その頃佐野川市松さのがわいちまつという役者が一と小間置こまおきに染め分けた衣裳へ工夫致しましてそのしまを市松となづけて女方おんながたの狂言を致しました時に、帯を紫と白の市松縞にして、着物をあいの市松にしたのが派手で
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)