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娼妓
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おいらん
ふりがな文庫
“
娼妓
(
おいらん
)” の例文
次の間の
長火鉢
(
ながひばち
)
で
燗
(
かん
)
をしながら吉里へ声をかけたのは、小万と呼び
当楼
(
ここ
)
のお職女郎。
娼妓
(
おいらん
)
じみないでどこにか
品格
(
ひん
)
もあり、吉里には
二三歳
(
ふたつみッつ
)
の
年増
(
としま
)
である。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
抱えの
芸妓衆
(
げいしゃしゅう
)
や、
娼妓
(
おいらん
)
が、何十人いるうちの、踊舞台だって、あんな大きなのがある、庄内屋さんの
家督
(
あととり
)
娘に
貰
(
もら
)
われてて、よくよく芸が好きなればこそ、家を飛出してあたしんとこなんぞの
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
時
(
とき
)
に、
一歩
(
いちぶ
)
の
路用
(
ろよう
)
を
整
(
とゝの
)
へて、
平吉
(
へいきち
)
がおはむきに、
最
(
も
)
う
七
(
なゝ
)
ツさがりだ、
掘立小屋
(
ほつたてごや
)
でも
一晩
(
ひとばん
)
泊
(
とま
)
んねな
兄哥
(
あにい
)
、と
云
(
い
)
つてくれたのを、いや、
瓜井戸
(
うりゐど
)
の
娼妓
(
おいらん
)
が
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
らと、
例
(
れい
)
の
己
(
おれ
)
が、でから
見得
(
みえ
)
を
張
(
は
)
つた。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
委細
(
ゐさい
)
に聞て其場へ立出
樣々
(
さま/″\
)
諫
(
いさ
)
め
賺
(
す
)
かせし末
畢竟
(
ひつきやう
)
花街
(
くるわ
)
の小夜衣とか云
娼妓
(
おいらん
)
も長庵とは
伯父
(
をぢ
)
姪
(
めひ
)
とかの中成なれば一ツ
穴
(
あな
)
の
貉
(
むじな
)
ならん然すれば勿々
油斷
(
ゆだん
)
は
成
(
なら
)
ず
旁々
(
かた/″\
)
以て小夜衣が事は
判然
(
さつぱり
)
思ひ
切
(
きり
)
再度
(
ふたゝび
)
廓
(
くるわ
)
へ
行
(
ゆか
)
れぬ樣此久八が願ひなりと
猶
(
なほ
)
眞實
(
しんじつ
)
に
委曲
(
こま/″\
)
との
意見
(
いけん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「うるさいよ。あんまりしつこいじゃアないか。くさくさしッちまうよ」と、じれッたそうに廊下を
急歩
(
いそい
)
で行くのは、
当楼
(
ここ
)
の二枚目を張ッている
吉里
(
よしざと
)
という
娼妓
(
おいらん
)
である。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
“娼妓”の意味
《名詞》
宴席などで歌舞をして客の相手をする女性。
公認の売春婦。公娼。
(出典:Wiktionary)
娼
漢検準1級
部首:⼥
11画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“娼妓”で始まる語句
娼妓買
娼妓達
娼妓末社