“荒町”の読み方と例文
読み方割合
あらまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その他半蔵が内弟子うちでし勝重かつしげから手習い子供まで、それに荒町あらまちからのものなぞを入れると、十六、七人ばかりの人たちが彼を出迎えた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
文子の説によれば、伊達綱宗だてつなむねは新吉原の娼妓しやうぎ高尾を身受みうけして、仙台に連れて帰つた。高尾は仙台で老いて亡くなつた。墓は荒町あらまち仏眼寺ぶつげんじにある、其子孫が椙原氏すぎのはらうぢだと云ふことになつてゐる。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
彼はこの人が仏弟子ぶつでしながら氏神をも粗末にしないで毎月朔日ついたち十五日には荒町あらまちにある村社への参詣さんけいを怠らないことを知っていたし
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)