“しようぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
床几33.3%
牀几16.7%
将棊16.7%
將棊16.7%
牀机16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひらめく匕首あひくちの下に身をひるがへして、右之助は床几しようぎへだてて聲を絞りました。
宮は牀几しようぎりて、なかばは聴き、半は思ひつつ、ひざに散来るはなびらを拾ひては、おのれの唇に代へてしきり咬砕かみくだきぬ。うぐひすの声の絶間を流の音はむせびて止まず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宮は母親と連立ちて入来いりきたりぬ。彼等は橋を渡りて、船板の牀几しようぎを据ゑたるもとを指してゆるく歩めり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
子細しさいを明めずしては、「将棊しようぎの殿様」の流かとも想はるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
火花は各〻その火にともなへり、またそのかずはいと多くして、將棊しようぎを倍するに優ること幾千といふ程なりき 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
農家の土間へ牀机しようぎをすえ手製の卓を置いただけの暗い不潔な家で、いはゆる地方でだるまといふ種類に属する一見三十五六、娼妓あがりの淫をすすめる年増女が一人ゐた。
禅僧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)