“ばんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バンコ
語句割合
万古34.6%
万戸23.1%
万鼓7.7%
盤古7.7%
萬古7.7%
蛮鼓7.7%
床几3.8%
番毎3.8%
盤瓠3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『北日本の脊梁せきりやうの。千秋万古ばんこやまのまに。偉霊の水をたたへたる。田沢のうみの水おちて。鰍瀬川かじかせがはとながれたり』
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
平和はかえった。いちはひらかれ、諸国の商人もどっと入って来て、万戸ばんこの賑わいに
総がかりに、城壁をあけに染め、焔を投げ、万鼓ばんこかん、攻め立てること昼夜七日に及んだが、陥ちなかった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頂上の大きな岩は、昔、建御名命たけみなかたのみこと盤古ばんこの神と戦場ヶ原で戦った時、何とかいう力のある神が投げ上げた大盤石だそうな。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
風竹ふうちく萬古ばんこの狸立てりけり春の日暮は愚かなるらし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
胡弓こきゅう長笛ちょうてき蛮鼓ばんこ木琴もっきんかねなどの合奏オーケストラにあわせて真っ赤な扮装ふんそうをした童女三人が炎の乱舞を踊りぬいてしばらくお客のご機嫌をつないでいる。——それが引っ込む。曲が変る。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
福介を土間の床几ばんこに残して、見世庭みせにわから中戸なかどを通って奥座敷へ導かれてゆく。
大杉も引籠ひきこもって落付いて仕事をしていられないと見えて、日に何度となく乳母車を押しては近所を運動していたから、表へ出るとは番毎ばんこ邂逅であった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
老婦人が去った後、ひさごかきでかこってふたをかぶせて置くと、虫は俄かに変じて犬となった。犬の毛皮には五色ごしきあやがあるので、これを宮中に養うこととし、瓠と盤とにちなんで盤瓠ばんこと名づけていた。